精神とは、脳か魂か?
「しっかりして! 魂が抜けたような顔をして」
昔の人はよく言いました。私も子供の頃に母親に言われた記憶があります。
魂が抜ける=『気力がなく、精神が乱れた状態』というのが一般的な捉え方でしょうか。
相手に喝を入れる意味も含めての、表現方法の1つと言えるのかもしれません。
でも!もし本当に、
魂が抜けるなんてことがあるとしたら・・・?
そもそも科学では、魂の存在自体がNGワード。
物質である体は『呼吸、食事、睡眠、排泄』が出来れば、生命活動は維持することはできます。
そして精神の乱れは、『ストレスからくる脳内の神経伝達物質の何らかの乱れ』とされています。
言うなれば、「魂がいなくても人間は生きられる」という見解です。
しかし人間は、心と体で出来ています。
体は維持できたとしても、心が乱れていたら人生本来の目的は果たせません。
残念ながら科学的な心の対処は、薬やカウンセリングで安定を図るくらいしかないのが現状です。
魂のことを「心」と呼ぶのならば、魂はオカルトではなく人間にとって不可欠な存在のはずです。
科学的な処置で改善しない時は、魂の世界に目を向けてみるのも1つの選択でしょう。
なぜ、魂が抜ける?
魂は寝っている時、肉体から抜けています。
体が充電している間、見えないところでシナリオ遂行に奮闘しているのです。
ところが! 肉体が目覚めた後・・・
『実践する体(脳)が、言う事を聞かない』という、魂にとって困った事態が起こります。
使命ではない仕事、
実践できない学び、
間違ったお金の使い方、
会いたくない人との交流、
魂(心)が必要としないことに、体(脳)が命の時間を使ってしまっているのです。
物質価値中心の、現代社会に現れた現象です。
この時魂は、様々な形でメッセージを出します。
体の違和感、かゆみ、痛み、病気、ケガ、事故、人間関係やお金のトラブルなど、肉体に不都合を起こして気付かせようとします。
それでも気付かない時には、「この体では、使命のはたらきができない」と体から抜け始めます。
魂が愛想を尽かせた状態です。
魂に「なぜ体から抜けていくの?」と問えば、
「どうせ言うことを聞かないし、自分のこと大切にしないから」っと答えるかもしれませんね。
魂が抜けると、どうなる?
魂が抜けている時、体(脳)は『先が見えなくて不安な状態』になります。
その延長線上に、自律神経失調症やうつ等の心の乱れの症状があるのだと私は思います。
脳は記憶装置であり、パソコンのようなものです。入力されていない情報は判断できません。いわゆる『過去の記憶』です。テストは得意でも、正解のない感覚的な問題には対処できないのです。
一方 魂は創造するエネルギーで、喜怒哀楽の根源である意識そのものです。入力情報以外の自由な発想ができます。こちらは『未来の思考』です。テストのように決まった正解ではなく、感性によってオリジナルな答えを出すことができます。
もちろん、魂と心の乱れの関係にも科学的な根拠はありません。あくまで1つの仮説なのですが、科学的な療法でも改善しないのであれば「どちらも不明確」ということです。
不明確である以上、自分の感覚を信じて全てを受け入れるしかありません。
結局は、全て自分の中に答えはあります。
魂を戻すには?
抜けた原因が改善されれば、魂は体に戻ります。
(ケンカして出て行った奥さんに、夫が反省して許してもらった時のようですね(笑))
そうであれば自分の胸に手を当てて、じっくり自分と向き合うしかありません。
注意するべき点は、「原因は必ず自分の中にある」と確信して向き合うことです。
「仕事が大変で・・・」
「あの人さえ居なければ・・・」
「周りの人々の考えが変わりさえすれば・・・」
「私にももっと才能があれば・・・」
自分以外の、人やモノのせいにしていても問題は解決しません。
逆に言えば、今すぐにでも自分自身のことは改善して行けるはずです。
自分と向き合い、自分と対話して片付けるしかないのです。
自分に聞いて、自分で決める!
魂はそんな人生を歩む体には、とことん付き合ってくれる最強のパートナーです。
この世に1人しかいない『本当の自分』です。
自分自身の心と向き合う、不思議な時間。
還源(げんげん)
陰陽学カウンセリングルーム
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